bossa nova-音楽的特徴-

ボサノバの代表的なリズムパターン Boosa nova
▲はボサノバの代表的なリズムパターンの例です。

ボサノバってどんな雰囲気の音楽?

ボサノバはサンバの一種です。また、ラテンジャズの中の一つでもあり、『アフロブラジリアンジャズ』と称されることもあります。サンバとジャズの融合とも例えられることもあり、サンバのリズムとジャズの複雑なメロディーの融合とも言えるでしょう。
ボサノバはブラジルの海岸地区で生まれた音楽ということもあり、どこか浮遊感のあるような優雅なメロディです。サンバの情熱な印象と打って変わって、どこか涼しげな印象です。大きくスウィングするようなノリや抑揚もありません。

ボサノバの主要楽器

ナイロン弦のギター

ボサノバと言ったらギター。ギターはナイロン弦のアコースティックギターを使用します。
ギターの奏法はバチーダ奏法と呼ばれる独特な奏法で、親指はスルドと呼ばれるサンバで使用するパーカッションンのリズムを刻み、その他の指はタンボリンと呼ばれる楽器のシンコペーションを表現しています。
この独特な奏法は、ボサノバの父とも言われる、ジョアン・ジルベルトが生み出したと言われています。

リズム

サンバの一種であるボサノバですが、サンバとのビートは異なる点も特徴でしょう。サンバは踊りの音楽なので、2ビートですが、ボサノバは基本8ビート。リズムを強調せず、ゆったりとした雰囲気が特徴的です。
また、ジャズは基本的には4ビートなので、ジャズともまた違うリズム感を持っています。
ビート2を強調するようなリズムです。

ベースのオスティナート

オスティナートとは、イタリア語で「執拗な」という意味。音楽的には、同じパターンを繰り返すことを指します。 ボサノバのベースはオスティナートで演奏します。1カウント目にベースが来て、3カウント目に5thが来ます。 Rか5thノートのまえにオクターブを挿入したり、クロマチックノートを挿入することも可能です。

コードの伴奏

伴奏は決まったリズムは無く、曲によってパターンは変わってきます。全ての曲に共通することはシンコペーションをしているということです。 ですが、ボサノバを演奏する特には必ずシンコペーションをさせる必要があります。シンコペーションはボサノバ においてとても重要な特徴です。少なくとも一つか二つのオフビートを使用する必要があります。

claveのリズム

『アンティシペーション』と呼ばれる、独特なスウィング感があります。
ラテンジャズのもう一つのメインカテゴリーであるアフロキューバジャズにおいては一番大切なのはcloveのリズムで、このリズムが骨組みとなっていますが、アフロブラジリアン ミュージック(Bossa nova)はcloveのリズムはありません。 ですが一般的に”blazilian clave”や”bossa nova clave”と呼ばれるボサノバ で広く使われるリズムを使用することが多いです。このリズムは、ドラマーによって演奏されることが多いです。

clave rythm:4:21
comping rythm:6:27
comping rythm:10:42
参考:

ボサノバの歌詞

ボサノバの歌詞は文学的で、哲学的な要素を取り入れた歌詞となっています。

代表的なコード進行

ボサノバでは、9thや13thを使用することが多いです。

wave


【intoro部分】
Dm7(9) – G7 – Dm7(9) -G7

【イントロ後の16小節】
Dmaj7-B♭dim7-Am7-D7♭9ー
Gmaij7-Gm6-F♯7-B9-Bm7-
E7-B♭7ーB♭7-A7♭13-Dm7-G7-Dm7
D6(9)-E(9)-Em(9)-A(13)-D6(9)

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